縁を踏んではいけない理由とは?
2024/02/08
畳には、縁と呼ばれる装飾的な部分があります。
縁は「踏んではいけない」という習慣が受け継がれています。
この習慣には、さまざまな理由があるのをご存じでしょうか?
今回の記事では、縁を踏んではいけない理由についてご紹介します。
縁を踏んではいけない理由
権威の象徴であるから
昔の日本において、畳の縁は金糸や銀糸で飾られ、家紋などが施されることが一般的でした。
この飾りは社会的身分や権力を象徴しており、縁を踏むことは権威の象徴を無視する行為と考えられていたのです。
染物が損傷するから
畳縁にはさまざまな美しい模様や染物が施されており、中には草木染めで仕上げられたものもあります。
無意識に縁を踏んでしまうと、これらの美しい染物が色あせたり損傷したりする恐れがあるため、慎重な配慮が求められていました。
安全面の配慮から
現代において、縁を踏むことを避けるべきとされる主な理由の一つは、安全面の考慮です。
畳縁は通常の畳よりもわずかに厚く、特に豪華な畳縁には段差が存在します。
子どもがつまづかないように、縁を踏まないようにすることは安全を確保するための配慮です。
まとめ
縁を踏むことは足元の問題だけでなく、歴史・文化・身分・権威に関連する要素も含まれています。
畳文化の奥深さを理解することで、畳の上での適切なマナーを守れるでしょう。
『たたみや彩』では、畳に関するさまざまなご相談も承っております。
さまざまな種類の畳縁も取り扱っておりますので、お気軽にご相談ください。